令和2年第5回日向市議会定例会は、10月6日に開催された。この会議では、市長提出の14件の議案と、新たな委託契約について審議が行われた。議題となった中で、市長提出の議案第100号はとりわけ重要であり、ICT環境の整備が求められている。これにより、今後の日向市における教育環境の向上が期待されている。
市長の十屋幸平氏は、議案第100号の提案理由を説明し、国が進めるGIGAスクール構想の一環として学校における通信ネットワークの整備が必要であると強調した。この契約は、優先交渉権者として選定された九電工・和田・柏田特定建設工事共同企業体と締結されるものであり、契約額は約1億8,898万円とされている。
この契約は、専門的な知識を必要とするため、市内の企業にとっては競争が難しいという意見もあった。多くの市議らは、このプロポーザルで応募が1社に留まった背景について疑問を呈した。教育部長の小林英明氏は、県内で約7社を想定しながらも、実際には1社からの応札となった理由を説明。そして、専門性を考慮しての結果であったとしつつ、地域企業の参画機会を促進するための施策を考えていると述べた。
この日の議会では、各議案に対する高い賛成意見が多く見られ、特に地域の高齢者や教育に関する事業について、多くの市議が意見を交わした。黒木万治議員は、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計に関する質疑の中で、市民の立場での意見を反映すべきと主張。議会内では、その他にも市の予算や政策に関してさまざまな意見が交わされ、各議案が可決された。