令和5年9月5日、日向市では定例会が開催された。議事の中で、女性に選ばれるまちの創造や性犯罪の刑法改正、さらには防犯カメラの設置状況についての質疑が行われた。特に、女性の社会進出に関する意見が多く挙げられ、課題とその解決策が議論された。
まず、日向市における女性の状況については、女性が快適に働ける環境の整備が求められた。市長は、女性の就業者数が増加傾向にあるものの、パートやアルバイトの非正規労働者の割合が高く、賃金格差が存在すると指摘した。これに対して、賃金格差の是正や固定的な役割意識の改革が重要であることを強調した。
次に、地域雇用創造協議会での就労確保の取組についても言及された。市内の雇用状況を改善するため、企業向けセミナーや求職者向けイベントが実施されている。市としても、女性シニア層をターゲットにした就労支援を進めたい意向が示された。また、雇用環境を整えるため国の助成金制度も活用し、地元企業への周知が行われていると報告された。
続いて、性犯罪の刑法改正について、特に改正後の周知徹底が求められた。市民や教育長は、性犯罪に対する理解を深め、被害が少なくなるよう啓発活動を推進する必要性を強調した。
また、子宮頸がんワクチンの接種についても質問があった。接種対象者に対して、期限内に勧奨通知を行い、9価ワクチンの周知を図ることが確認された。
さらに、投票支援カードやコミュニケーションボードの導入についても議論が進められた。市長は、これにより、高齢者や障がい者が投票しやすくなると説明し、全ての投票所での導入を目指す意向が示された。
防犯カメラの設置状況についても話題が上がり、設置されたカメラがどのように防犯に寄与しているか確認された。他の市町村の状況も参考にしながら、さらなる設置を検討する意向が述べられた。
今回の定例会では、女性活躍の推進や市民の安全、健康に関する重要な議論が行われ、今後の施策に大きな影響を与える内容となった。市民が安心して暮らせる環境の整備が求められ、すべての課題に対して市は引き続き真剣に取り組む姿勢を示している。