令和3年6月の定例会では、日向市での生活環境や高齢者支援に関する重要な議題が取り上げられた。
議会では、三輪邦彦議員が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮しつつ、市民にとっての質の高い生活を実現する都市基盤の整備を提案した。特に、公園や緑地などの市民の憩いの場の維持管理と市民参画の重要性について質疑した。「市内の公園・緑地の維持管理の状況や整備計画について尋ねた」と三輪議員は述べ、その後も市民参加を促す施策を求めていた。
市長の十屋幸平氏は、公園の整備や維持管理に関して、連携を強化しながら進めていると述べた。「特に、都市公園事業については69か所の都市公園を管理しており、地域の自治会と協力して清掃や整備を行っている」と述べ、地域の参加が不可欠であると強調した。
次に、第8期日向市高齢者保健福祉計画についても議論された。三輪議員は、ケアマネジャーの離職問題を取り上げ、過去数年で業務が激減したと指摘した。またハラスメント対策についても言及し、「職員の離職問題は、業務命令や圧力によるものが多い」と話し、市長に対応を求めた。
市長は、ハラスメントの背景には多様な要因があると理解しており、これから支援体制を強化していく姿勢を示した。「まずは職員が働きやすい環境を整えることが重要」と述べ、地域での介護施策においても安心して暮らせるよう取り組む姿勢を強調した。
さらに、福祉計画の中で、居宅介護支援事業所の数も言及され、「近年は、約20施設で34名のケアマネジャーがおり、安定したサービス供給が難しくなってきている」との状況を報告した。これらの議論は、単なる数字の増減ではなく、市民生活や地域の活性化に深く関わるものであると主旨を述べた。
最後に、市長は市民の意見を基にした施策推進の重要性を再確認し、地域の高齢者が快適に暮らせる政策を推進すると繰り返し強調した。このように、日向市では市民参画を促しつつ、具体的な施策が議論されている。