令和3年12月8日に行われた日向市の定例会で、一般質問が行われ、議員たちが地元東郷地域の課題や未来の展望について質疑を交わした。
特に、黒木金喜議員は東郷地域振興計画について、地域住民の意見を取り入れた議論の重要性を強調し、具体的な施策として、今回の「えんがわ会議」で得られた意見を計画に活かす方法や周知方法について尋ねた。また、地域住民との情報共有を図るため座談会の開催を提案した。
市長の十屋幸平氏は、えんがわ会議の意義を認め、地域住民が意見を出し合うことが地域振興の根本であるとし、地域振興計画に反映させていくと述べた。
農林業の振興に関して、薬草栽培が地域の新たな特産品になる可能性についても意見が交わされた。児童・生徒が農業に関わる機会を増やすことで、地域の農林業と教育が結びつくような施策を進めていく考えを示した。
通学路の安全対策についても言及があり、特に通学路の点検状況や飲酒運転の根絶について質問が行われた。森腰英信議員は、地域住民の見守り活動の重要性も訴えた。
教育問題では、スマートフォンの長時間使用に関する調査や、コロナ禍における子どもたちの生活様式の変化が議論された。教育長の今村卓也氏は、教育のデジタル化に伴い、子どもたちの教育環境を守るための対策を講じていると述べ、読書の必要性についても言及した。
全体として、議員たちは地域振興、農林業、通学路の安全といった重要課題に対し、具体的な施策を行政とともに検討していく姿勢を示した。地域の将来を担う若者たちの意見が地域政策に影響を与えることが期待されており、今後の取り組みが注目される。