令和2年第1回日向市議会定例会が1月31日から始まった。
会期は26日間で、市長提出の報告や議案の審議が行われる。
議長の黒木高広君は開会宣言に続き、6番の三輪邦彦議員と16番の友石司議員を会議録署名議員に指名した。続いて、議会運営委員会の委員長である海野誓生議員が、会期や日程についての審査報告を行った。これに対し、全議員から異議なく承認された。
市長の十屋幸平氏は、議案第1号を通じて市政の現状や今後の方針を示した。特に、地域医療の検討や公共施設の整備について強調した。市立東郷病院の問題に関し、「医師確保が困難であるが新たに常勤医師が着任予定」と述べた。市民の安全を守るための地域医療の充実が重要視されている。
また、日向市立東郷病院の在り方についての意見交換も行われた。柏田武浩健康福祉部長は、地域に根ざした医療提供体制の構築について言及。病院の存続や運営の必要性が語られ、市民からの声も反映されていく必要があると述べた。
続いて、後期高齢者医療保険料の誤徴収問題が浮上した。これに関しては、柏田健康福祉部長が約300件の誤徴収例があることを報告。速やかな返還手続きを行う方針を示した。市長は「市民との信頼構築が最重要であり、誠実に対応する」と意気込みを見せた。
約38件にわたる市長提出議案の審議も進行。日向市固定資産評価審査委員会条例の改正についての説明があり、法令に基づいた整備の必要性が強調された。同様に、災害弔慰金や職員給与に関連する条例改正も承認された。
議員派遣についても提案され、各議員の活動内容が語られた。議員の森腰英信氏が「地域住民の意識向上のために、派遣活動は重要です」と述べ、賛同を集めた。
今後継続して実施される一般質問では、市民からの声を議会に反映させることが目指されている。議会の日程も進行し、議案の詳しい内容や市民の意見が反映されることが期待されている。