令和4年12月7日、日向市議会で開催された定例会において、一般質問が行われた。この質問では、国内の厳しい経済情勢を背景にした日向市の政策が焦点となった。
特に、三樹喜久代議員は新年度予算の編成について、公表の必要性を強調した。議会での予算編成方針公表により、市民が詳細を把握できるようにすることで、透明性が高まると述べた。市長(十屋幸平氏)は、未成熟な情報を公表すると混乱を招く恐れがあるため、時期を見極めた上での公表を行っているとの見解を示した。
続いて、少子化対策として婚活支援についても話題に上がった。三樹議員は、マッチングアプリを利用した出会いの機会を創出する施策について提案した。市長は、こうしたデジタル手法の利点を認識しつつも、トラブルの懸念から慎重な姿勢を崩さなかった。
さらに、子宮頸がんワクチン接種の取り組みについても質問があり、健康長寿部長(黒木升男氏)は、接種の状況を報告し、キャッチアップ接種の進捗についても説明した。接種率向上に向け、さらなる啓発活動の必要性を訴えた。
台風14号による被害を受けた地区での行政対応についても厳しい声が上がった。災害ごみに対する対応が、市民から大きな不満を呼んでいるとの指摘があった。加えて、これまでのハード面整備の状況を問いただし、県や市の整備状況についても情報提供が求められた。
避難所の環境改善や混雑情報の提供の重要性についても議論され、今後の展開に期待が寄せられた。市長は地域の連携や住民との協力を重視した防災対策を強調し、地域力の重要性を訴えた点が印象に残った。
最後に、就学援助制度に関して、対象者への周知が十分でないとの問題提起があった。教育長(今村卓也氏)は、制度の周知徹底に努める旨を述べ、引き続き児童・生徒の権利保護に尽力する意向を示した。