令和2年6月定例会において、日向市議会の一般質問が行われました。議員による質問項目には、特に新型コロナウイルスに伴う市の重要課題や、東郷病院の有床存続が取り上げられました。
7番の徳永幸治議員は、新型コロナウイルス禍における市立東郷病院の有床存続に関し、発言を行いました。彼は、コロナ禍で感染症が広がる中において、東郷病院が入院病床を持つことは重要だと強調しており、「コロナウイルス禍により院内感染が発生するリスクも高まっており、安全で安心な医療提供体制が必要です」と述べました。
また、具体的に「産婦人科の設置が可能か」と追求し、市長に対して無床化方針ではなく、有床のまま病院を存続させるよう訴えました。これに対して、市長の十屋幸平氏は、「住民の医療需要を踏まえ、無床化は苦渋の決断である」としつつも慎重な姿勢を示しました。さらに、病院が無床化されれば、市民の医療サービスに影響が及ぶと警鐘を鳴らしました。
続いての議題では、学力低下を懸念する声が上がりました。彼は、光ケーブル未敷設地域における情報インフラの整備が急務であり、現在ウンターナーシチブを通じて6600世帯に影響があることを指摘しました。「未敷設地区における光ケーブルの設置は、教育格差を解消するために必要です」とも強調しました。
さらに、財光寺南土地区画整理事業に関する進捗も議論されました。市の健康と安全な環境についての質疑が行われ、特に浸水問題は地元住民の不安材料となっているとのこと。建設部長の古谷政幸氏は「浸水地区の対策として排水系統の整備を進めている」と報告しました。
このように、今回の会議では新型コロナ禍における医療政策や教育のICT環境について、そして地域の安全を守るための施策が強く話し合われ、特に東郷病院の存続が多くの議員から支持される結果となりました。市長は、議員の提案を真摯に受け止めつつも、現状の方針に対して理解を求めました。この議論により、住民の生活に直結した重要な課題が明確となり、今後の市政において重要な影響を与えることになるでしょう。