令和2年第1回日向市議会定例会が開催され、多くの議案が審議された。市長提出の議案は全体で38件に上り、様々な内容が議論の対象となった。
特に注目されたのが、市長提出議案第38号の審議である。新型コロナウイルス感染症の対策として、警戒本部の設置が報告され、今後の情報提供に努める方針が強調された。市長の十屋幸平氏は、感染拡大防止のための対応を市としてしっかり行っていくと発言した。
さらに、日向ひょっとこマラソンの中止が決定されたことも議会で報告され、参加者や関係者への丁寧な連絡が行われることが強調された。特に参加者の不安を払拭するため、迅速な対応が求められている。
また、財務書類に関しても、平成30年度決算を基にした報告が行われた。今回の会議では、消防隊員の数や救急救命士の養成についても質疑応答が交わされ、消防本部の体制や市民の安全についての課題が議論された。特に救急隊員の負担増加が懸念され、市民の安全を確保するための人員確保が求められている。
総務政策常任委員会による報告では、条例4件や予算案7件が全員一致で可決されたことが発表された。どの議案も市民に直結する内容であり、具体的な政策の実行が期待される。特に、高校魅力向上支援事業について、各学校の個別のニーズに応じた対応が重要視され、例えば日向工業高校では職業系の取り組みに関して具体的なアクションを考える必要があると述べられた。
市議会は、議員派遣についても審議を行い、配付された一覧表に沿った形で基本的に異議なく派遣が決定され、その後会議は閉会された。議会全体を通して、日向市の将来に向けた具体的な施策が目指す方向性と、市民生活向上に寄与するための意見交換が行われたことが印象に残った。