令和元年6月の定例会において、重要な一般質問が行われた。特に、「子どもの貧困問題」に対する行政の取り組みが議員の注目を集めている。
6番の三輪邦彦議員は、まず、日向市の子どもの貧困について、現在の状況と課題を尋ねた。市長の十屋幸平氏は、子ども未来応援推進計画に基づく施策の進捗状況を報告し、「支援を必要とする世帯に対し、必要な支援を確実に繋げることが重要」と強調した。
次に、議員は「子どもの安心・安全」について質問した。特に川崎市での事件をうけ、登校時の交通安全対策の強化を訴えた。教育長の今村卓也氏は、教職員による見守り活動の推進や地域住民との連携を強調し、地域全体で子どもたちを見守る必要性を訴えた。
また、働き方改革についても取り上げられ、市職員の労働時間の管理と健康管理について具体的な施策の進捗が報告された。市長は、「年内に労務管理意識の向上を目指し、特に管理職が職員に配慮することが重要」と述べた。さらに、職場におけるハラスメント対策についても議論が交わされ、教育委員会によるハラスメント防止要綱の策定と周知が確認された。
このように、定例会では市民の生活に直結する多くの重要課題が提起され、今後の具体的な施策の実行が期待される。議員たちの積極的な意見交換が、市の行政の在り方に影響を与えることとなるだろう。