令和2年第4回日向市議会定例会が開催され、市長提出の報告や議案の審議が行われた。
市長から提出された報告第4号から第14号、さらには議案第56号から第70号に関する審議が中心となった。
これらの案件において、各常任委員会が行った審査結果が報告され、全会一致で原案の承認が決定された。
総務政策委員会の報告では、報告第4号及び第8号に関し、補正予算の承認や公務災害補償条例の改正についての質疑があり、採決結果は全員一致で承認された。特に、選挙に関連する補正予算について、選挙人数の変動による減額理由が明らかにされた。消防本部からは南分遣所に配備された救急車の運用についても報告があり、今後の人員体制の見直しが求められることになった。
文教福祉環境委員会での議案審査では、専決処分の承認に関する議案が複数可決されたことが報告された。
地方創生や教育支援に関連する条例改正も含まれており、特に学校給食センターの運営について質疑が行われ、米飯給食の回数増加に向けた取り組みについての説明があった。
また、産業建設水道常任委員会では、観光と農業の振興がテーマとなり、コロナ禍の影響についての質疑があった。商工港湾課からは、コロナウイルス関連での支援事業について実績が報告され、未来の施策について前向きな意見が交わされた。特に、今後の企業誘致施策や地域資源の活用についての具体策が議論された。
請願に関する審議も行われ、県北の野良猫対策に関する陳情が採択された。
この陳情は、ボランティアの支援強化に向けた施策が求められるものであり、さらなる継続審査が決定された。
最後に、社会資本の整備促進を求める意見書が可決された。
南海トラフ地震や関連する自然災害への備えとして、予算の安定的確保や地域実態に基づいた施策が求められる中、十分な対応がなされる必要性について強調された。
閉会に際し、議長が各議案の決定を報告し、定例会の全議事を終了したことが告げられた。