令和4年第5回日向市議会定例会が開会され、市長提出の数多くの議案が審議された。
議会は、11月25日に会期を22日間と定め、数件の議案の討論や採決が行われた。市長提出議案第93号から第122号までの内容には、職員の給与に関する条例改正が含まれていた。
具体的には、人事院勧告に基づき、一般職員や特別職の給与を引き上げる内容が盛り込まれた。これに関連して、総務部長の日高章司氏が「改正により約2,800万円の影響が見込まれる」と述べ、各職員の給料引き上げに伴う財源の見通しを説明した。
また、台風14号が引き起こした災害に対する補正予算も重要な議題の一つだった。特に、被災者への生活再建支援金や地域の商工業者への支援策が、議会内での議論に重きを置かれた。議論の中では、議員から「十分な財源が確保されているのか」との質疑が上がり、総務部長は「現状で把握できる範囲の被害に対処しており、今後の経過も注視していく」と回答した。
また、個人情報保護に関する条例改正についても審議された。個人情報保護法の改正に伴い、本市の条例も見直されることになり、福祉部の藤本一三部長が「開示請求の期限を14日以内とし、必要最小限の範囲で独自ルールを制定することを考えています」とコメントした。
さらなる審議の結果、議案は全て原案通り可決され、今後の行政運営において新たな施策が実施される見通しである。議長の黒木高広氏は「今後も市民福祉の向上に貢献できるよう、全議員が一丸となって取り組んでいく」と述べ、定例会を締めくくった。