令和2年第3回日向市議会臨時会が、5月22日に開催された。今回の会議では、主に市長提出議案第41号について審議が行われた。
まず、議会運営委員長である海野誓生氏の報告により、臨時会の開催日程が確認された。質疑の後、会期は1日間と決定され、議事日程についても承認される運びとなった。
次に上程された市長提出議案第41号は、「日向市常勤特別職職員等の期末手当等の臨時特例に関する条例」である。この条例案について、十屋幸平市長は新型コロナウイルス感染症に起因する市民や事業者の影響を軽減する配慮を強調した。市長は、収入が減少する中で、痛みを共有する重要性を述べている。
この条例案では、令和2年6月に支給される期末手当の一部減額が決定されており、代表的な対象者には市長、副市長、教育長、並びに常勤一般職職員の一部が含まれている。具体的には、市長、副市長、教育長はそれぞれ20%の減額が計画されており、一般職の職員は10%が減額される見込みである。
討論では、森腰英信議員が市長の説明に対し、共に痛みを分かち合うこととともに支え合う意義に触れ、市民からの意見を交えて議論を展開した。市長は、その意見を受け、「減額された財源は今後のコロナ対策に活用する」と言及した。
また、委員会提出議案第1号「日向市議会の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」に関しては、議員報酬の減額が全会一致で可決された。これは、額面にして約724万4千円の減額となり、その用途はコロナ対策に振り向けられる見込みである。
最終的に、両議案ともに議会で原案が可決され、5月22日の臨時会は終了した。議長の黒木高広氏は閉会宣言の後、今後の感染症対策に向けての取り組みについて改めて市民に理解を求める姿勢を見せた。