令和4年3月の定例会において、日向市議会は多くの重要議案を審議した。
主な議題として、市長提出報告や各種議案の審議が行われ、合計39件の案件が議題に上がったことが特徴である。これらの中には、令和4年度の当初予算も含まれており、市の財政運営に関わる重要な決議が求められる場面となった。
企画部門では、総務政策環境委員会をのぞき、特に議案第31号の令和4年度日向市一般会計予算が議論を集めた。総務政策環境委員会の黒木万治議員は、財政課からの市債の発行状況について報告を行い、今後の償還額の推移に関する質疑にも対応した。市債発行額は、元金償還額以内に抑制されているとの説明があったが、庁舎建設の影響により今後1年がピークとの見通しも出された。
また、文教福祉委員長の森腰英信議員は、ボランティア活動支援事業について、地域で民生委員の募集が難航している現状を指摘し、早急な対策の重要性を強調した。
産業建設水道委員会においては、新型コロナ対策を絡めた営業時間短縮要請協力金の交付に関する報告も行われた。黒木金喜委員長は、申請状況について言及し、申請件数は延べ500件、金額は約3億4,000万円となっていると述べた。特に、サポート体制の強化の必要性が再確認され、県へのサポートセンター設置要望も検討された。
議案第31号に関しては、財政に大きな影響を与えるため、柏田公和議員が修正動議を提出し、コロナ禍における経済状態や財源確保の不透明さを理由に、総合体育館整備の一時停止を訴えたが、最終的には原案が可決された。議会内では意見が分かれる中、市民への丁寧な説明が求められるなど、根強い関心が寄せられている。
請願審議においても、幼児児童のワクチン接種についての請願が提出され、文教福祉委員会において趣旨採択が決定されたことも注目されている。市民健康の観点から、さらなる事情展開についても議論が進められる必要がある。今後の方針に対しては多様な意見があり、国との連携も重視されている。
最後に、常任委員会の所管事務調査申し出についても決定した。本定例会は、議題数の多さにより、日向市の将来に向けた重要な議論の場となったことが印象深い。