令和4年10月4日、日向市議会は定例会を開き、複数の重要議案を審議した。
最初に議題にあがったのは、市長提出の議案第82号から第85号、さらに認定第1号から第10号までの計14件である。総務政策環境常任委員会の黒木万治議員が報告を行い、令和3年度決算認定についての詳細を述べた。これに対し議員たちは質疑を重ね、消防団員の確保策や男女共同参画社会づくりについて意見を交わした。黒木万治議員は、消防団活性化の推進に関連し、地域人口の減少が団員確保の大きな課題と指摘した。
一方、文教福祉常任委員会の森腰英信議員は、訪問看護事業に関する報告をし、需要に対して体制の拡充が必要であるとの認識を示した。特に、母子・父子自立支援員の相談件数に対し、1名での対応が可能か疑問があるとの意見も出た。
さらに、議案の審議に続き、議員からの自由討議が行われ、地域防災力向上のための支援や不登校児童・生徒の現状に関する意見が交わされた。議員たちからは、再度、現状では不十分な対応ではないかという懸念が表明された。
続いて、市長が台風による被害状況を報告した。全壊1件、一部損壊16件、そして床上浸水136件など、合計で約4億2,750万円の被害が確認されているとのことであった。市長は、今後も迅速な復旧に向けて努力し、浸水家屋への支援を進める意義を強調した。
また、追加議題として市長提出の議案第86号から第92号についての審議が行われた。これには、今後の予算補正が含まれ、特に台風による復旧工事のための予算が計上されている。市長は、今回は11億3,557万円の増額が見込まれると述べ、詳細な説明を行った。
採決の結果、全ての議案は賛成多数で可決され、今後の実施に向けて市としての対応が期待されている。議会は常任委員会の所管事務調査申し出や議員派遣についても承認し、今定例会を終了した。