令和3年3月19日に開催された日向市議会定例会(第2回)では、さまざまな市長提出議案の審議が行われた。中でも、日向市立東郷病院の医療体制や、消防・救急サービスに関する議案が注目された。
議案第5号から第35号までの市長提出議案において、消防本部の経費について重要な質疑が交わされた。具体的には、「救助・警防体制の強化に要する経費」の予算に関し、有害物質の処理についての説明があり、消防部門の体制強化に向けて適切な措置が検討されることとなった。これに対し、黒木万治議員は消防の人的資源強化を訴え、救急出動件数が増加する中で、南分遣所の人員体制が重要であると強調した。
また、自治体の医療サービスにかかる議論も白熱した。日向市立東郷病院についての市民意見が交わされた中、医療サービスの継続性や質向上に関する要求が相次いだ。黒木金喜議員は、病院が地域医療の重要な拠点であることから、有床継続を求める意見を述べ、住民の声がそのまま反映される必要性を訴えた。また、富井寿一議員も、医師の確保や新型コロナウイルス対応に対して懸念を示した。
議会では公共施設の管理運営についても議題に上がり、日向市議会では壊れやすい公共施設や医療資産の管理についても多くの意見が飛び交った。具体的には教育委員会が進める図書館のサービス向上計画や、医療機関の対応が重要であるとされる中、市長もそれに応じた速やかな施策を講じる姿勢を見せた。
さらに、文教福祉環境常任委員会及び産業建設水道常任委員会の活動報告も行われ、特に地域医療や福祉の強化に向けた提言がなされた。全国の市議会で高い評価を受け続けている日向市議会として、意見の多様性を活かしつつ市民サービス向上に努める必要がある。全体を通じて、市民からの信頼の構築が今後の重要な課題として浮上した。
最終的に、本定例会における全ての議案が原案通り可決され、市民の意見を基にした透明性の高い市政が求められる重要な会議となった。日向市行政は今後も、質の高いサービスを提供するための努力を続けることが期待されている。