6月16日に行われた令和3年6月定例会では、議員たちによる一般質問が行われ、コロナウイルスワクチン接種の進捗状況や日向ブランドの推進、港湾行政の取り組みについて議論が行われた。特に、ワクチン接種に関しては高齢者の接種が順調に進んでおり、現在、65歳以上の約80%が予約を完了している。市長の十屋幸平氏は、接種は7月末を目指して進めており、64歳以下の接種も検討していると述べた。
コロナ禍において、特に高齢者がフレイル状態に陥ることへの懸念が指摘されている。健康長寿部の福永鉄治部長は、地域での百歳体操やフレイル予防の啓発活動に力を入れ、今後も継続する意向を示した。また、自殺件数の増加が全国的に問題視されている中、日向市でも相談窓口を設け、市民の不安軽減に努めている。
日向ブランドの推進に関する取り組みも重要なテーマとして取り上げられた。特に、地産地消の意識が高まっており、市内のブランド認知度向上に向けた具体的な施策が求められている。議員の近藤勝久氏は、日向ブランドに関連する商品の販路の拡大や加工品開発についても言及し、市長はさらなる取り組みを約束した。
また、港湾行政についても重要な議論が行われた。特に、細島港の16号岸壁整備やRO RO船用岸壁の事業化に関し、国や県との連携を強化していく必要性が強調された。市長は、この整備が地域経済に大きな影響を与えることを理解しており、具体的な進捗報告が求められた。
全体を通じて、議員たちは市民の安全や暮らしを守る施策に真摯に取り組む姿勢を示しており、今後も住民の声を聞きながら支援を続ける重要性が強調された。特に、地域経済の回復や行政運営について議論がなされ、今後の方針が話し合われたことにより、日向市の発展に寄与することが期待される。