令和3年12月に開催された第6回日向市議会定例会では、様々な重要議案が審議された。特に市長提出の議案69号から78号までが主要な焦点となり、多くの議論が展開された。
まず、議長の黒木高広氏が開会を宣言し、会期は11月26日から12月17日までの22日間に決定された。この決定においては、議会運営委員長がその経緯を説明した後、質疑も行われ、問題なく承認された。
市長の十屋幸平氏は、議案の提案理由を述べる中で、特筆すべきはお倉ヶ浜総合公園の野球場改修に関する寄附金の受入れであると強調した。「医療機器メーカーの創業者より5億円の寄附をいただいたことで、地域スポーツ振興が大きく進展する」と述べ、寄附金の使途に期待を寄せた。
さらには、国民健康保険条例の改正案が提案され、出産育児一時金の支給額が改定されることで、利用者への影響が懸念される。市民環境部長の黒木升男氏は、この改正による支給額の維持を説明し、少子化対策としての重要性も指摘した。
市長はまた、この総会で重要なポイントとして、日向市の長期継続契約に関する条例の改正を挙げた。「契約の商慣習が多様化しており、実態に即した改正が必要である」と、条例改正の必要性を訴えた。これに対する質疑では、議員からの質問に市長が直接応じ、条例改正の趣旨や意図について再度詳しく説明する場面が見られた。
さらに、上下水道料金関連の議案も審議され、特に日向市の本年度の水道料金体系について市民からの意見を踏まえた調整が行われることに合意した。発言した議員の一人は、「水道の使用料金は日常生活に直結する重要な問題であり、透明性を持った運営が求められる」と発言した。
全体を通して、熱心な議論の中で各議案が審議され、議会運営への市民の関心が高まることが期待される。次回は、12月6日から9日までの一般質問に移る予定であり、市民の声に応える姿勢が引き続き求められる。