令和4年6月15日、日向市において定例会が開催され、議員からの一般質問が行われた。
特に重要な内容として議論されたのは、社会的孤立対策、コロナ禍による心のケア、及び消防団の今後の在り方である。
まず、社会的孤立については、富井寿一議員が質問を行い、全国で115万人に上るひきこもりの状況を指摘した。
富井議員は、「現状の関係機関との連携体制について伺いたい」と問うた。
それに対し、市長の十屋幸平氏は、進行中の要保護児童対策において、家庭訪問などの取組みを強調した。
次に、コロナ禍の影響で心の健康を損なう人が増加している現状を受けて、富井議員は学校や市職員に対する心のケアの取組みを求めた。
市長は、産業医による面談などを通じて心身のケアを行っているとして、職員の健康維持に努めていると述べた。
消防団に関する議論では、消防団員の訓練の負担について問題提起がなされた。
富井議員は「団員確保が厳しい」と指摘し、団員への報酬の直接支給についても言及した。
消防長の松木嚴生氏は、国の基準に従った支給の透明化が目的であると説明した。
議論は続き、松葉進一議員からは、駅前の歩道整備や投票率向上に向けた施策に関する質問が相次いだ。
松葉議員は、「現状の歩道の未整備は市民に危険を及ぼす」と警鐘を鳴らしたが、市長は「県とも協議し、解決策を模索している」と述べた。
また、投票率低下を受けては、選挙管理委員会委員長が投票率向上に向けた具体的施策として、地域への啓発などを強化する意向を示した。
人口減少を背景に小中学校の再編計画についても言及があり、「令和6年度末までに基本的な考えを示す」と教育長が答弁した。
最後に、議会においての意見は市の施策に反映されると考えられることから、今後の進展に注目が集まる。