令和4年6月17日に行われた日向市の定例会では、市長提出の複数の報告や議案が議題にあがった。この中でふるさと納税事業や水道料金の値上げに関する質疑が活発に行われた。
最初に、森腰 英信議員がふるさと日向市応援寄附金事業について質問し、過去最高の寄附金額に至った理由を尋ねた。農林水産部長の福永 鉄治氏は、リピーター獲得対策として行ったダイレクトメールの効果や、返礼品の事業者数を増やしたことが要因であると分析した。この取り組みにより、寄附目標額10億円の達成を目指す方針も示された。
また、急傾斜地崩壊対策事業に関する質疑も行われ、建設部長の古谷 政幸氏は、今後の危険箇所への取り組みの必要性を強調した。松木 嚴生消防長は、住民への自主的な避難の呼びかけが行われていることを報告し、安全対策が講じられていることを示した。
次に、徳永 幸治議員が市水道事業における料金の24%の値上げについて質問した。上下水道局長の松尾 昇一氏は、水道料金支払いが困難な家庭への柔軟な対応を行っていることを述べ、老朽管入替えの進捗状況についても触れた。今後は基本料金の免除施策を実施し、市民の負担軽減に努める方針が示された。
さらに、議案第59号についての質疑では、ウエスト電力との電力調達契約についての問題提起があり、教育部長の小林 英明氏は契約内容や他自治体の対応を説明した。会社の実態についての透明性が求められる中、弁護士との連携による回収方針が強調された。
最後に、請願等の審議があり、新たに提出された請願が各常任委員会に付託されることが決定された。今後の市民生活や地域経済への影響が懸念される中、今後の議論が注目される。