令和5年10月3日、日向市議会は第4回定例会を開いた。市長提出の議案に加え、多くの質疑が行われ、重要な方針が確認された。
まず、市長提出の議案第78号から第81号までの計14件及び認定第1号から第10号までが議題となった。この件について、総務政策環境常任委員会の委員長、日高和広氏が報告を行い、令和4年度の各決算認定について全員一致で了承されたと述べた。特に、消防本部の救急体制強化についての質疑が注目された。
議案審査において、救急救命士の教育費用や消防団員の確保に関する施策が話題となった。日高氏は、救命士が受ける研修費用の詳細を説明し、委員会として救急体制の強化に注力する意向を示した。また、地域コミュニティ課所管の市民活動支援センターの運営についても、市民からの広範な行事への参加が促される必要があるとの意見が出た。
次に、文教福祉常任委員会の報告は、小林隆洋氏が担当し、令和4年度の決算認定について言及した。特に、東郷地区文化センターの環境改善が求められていることが強調され、地域住民からの意見を反映した運営体制の見直しが提案された。また、事業の周知が不十分であるとの指摘もあり、効果的な周知方法に関する具体策が議論された。
議事の続行として、産業建設水道常任委員会の委員長である黒木英和氏が、一般会計歳入歳出決算についての報告を行った。特に重要港湾整備に関する進捗状況や、地域の産業振興に向けた具体的な施策が紹介された。賛成意見が大半を占める中、今後は企業誘致に向けた調査も進め、地域の魅力発信に努める必要があるとの意見が多かった。さらに、公営住宅の空き家問題についても取り上げられ、現状の課題と今後の対策について討議された。
質疑の中で、河野ひとみ議員は介護保険事業に対する反対討論を展開し、制度の改善を求めた。これに対し、多くの議員は地域福祉の充実を目指し、具体的な改革の必要性を訴える意見が続出した。会議は一連の意見交換を経て、全体として原案が可決され、今定例会の閉会を迎えた。