令和元年12月10日、日向市議会は第5回定例会を開催し、一般質問が行われた。各議員は市の様々な課題に対して意見や要望を述べた。
最初に、松葉進一議員が観光資源の有効活用について問うた。市長の十屋幸平氏は、金ヶ浜ビュー園地や美々津海岸遊歩道の整備状況を説明した。市では地域協議会と連携し、美化活動や景観の維持に取り組んでいるとのことだ。特に、金ヶ浜ビュー園地は夜間ライトアップを行い、多くの市民や観光客を惹きつけたとして意義を強調した。
次に、一般質問の中で災害対策についても多くの意見が出た。松葉議員は、これまでの台風による停電や電源確保の重要性を強調し、自立電源の確保計画などを問うた。市長は、全市の避難所の電源状況や防災協定を締結した建設業者との連携を述べ、今後も安全対策を進める考えを示した。
続いて、海野誓生議員は認知症の高齢者に対する対応について質問した。この問題に関し、市長は介護保険制度の見直しや公的補償制度の創設について、国の動向を注視しながら調査研究を進める必要性を強調した。また、認知症患者向けの事故救済制度を導入する可能性も触れられた。
新たに、森腰英信議員は地域の交通問題について、デマンドタクシーやライドシェアの導入について提案した。市長は、特殊運転や交通手段の確保に関して検討する姿勢を示し、先進自治体の事例を参考にする考えを表明した。特に、高齢者向けの移動支援策を充実させる必要性に同意した。
全般的に、議員たちの質疑を通じて、市は今後も観光資源の活用や防災対策、高齢者施策に取り組む姿勢を示した。議会は、市民の声を真摯に反映させていくことが求められている。