令和元年9月13日に開催された定例会では、市長提出の条例等に関する議案が審議された。
この中で、特に注目を集めたのは、日向サンパーク草スキー場で発生した事故の責任に関する議論である。商工観光部長の福田幸一氏は、事故の経緯と管理状況について説明を行った。事故は、利用者がプラスチック製のそりで草スキー場を滑り、終点の26センチの段差でけがを負ったものである。事故後の管理について、指定管理者が日常的な点検を行っていたとし、状況によっては陥没した部分を盛り土で修繕していたが、タイミングの悪さが事故を招いたと述べた。
さらに、過失ゼロの判断に関しても説明がなされた。防止対策として、看板に「大人の使用は禁止」との警告が掲示されているが、視認性が不十分であったために十分な注意喚起ができなかったことから、施設側にも瑕疵が認められた。この議論には、議員の中からも疑問の声が上がり、「なぜ過失ゼロとされたのか」といった質問が続出した。
一方、西村豪武議員は、印鑑登録証明条例の改正案について質疑を行い、マイナンバーカードに関する対応や代理申請時の手続きについて確認した。また、特別会計条例の改正案に対しても、農業集落排水事業の未解決事項を踏まえた取り扱いについて質疑し、改善を求める意見を述べた。
さらに、現在の危険ブロック塀除却事業について、条件に小学校からの半径500メートルという設定の理由についても問われた。それに対し、建設部長の中島克彦氏は、登下校時の安全確保が目的である旨を説明した。
最後に、文化交流センターに関する予算案も審議され、駐車場整備による台数の増加が見込まれるなどの報告もされた。市議会は今後、これらの条例案について各常任委員会に付託し、さらなる審議を行う方針である。