令和3年第8回綾町議会で、新型コロナウイルス対策や町の財政について、様々な質問が出された。特に新型コロナウイルス対策では、町長が町内の感染者数の増加について危機感を持っていると答え、早急なワクチン接種の重要性を強調した。接種状況は、12歳以上対象者6530人中、1回目の接種が4148人(63.5%)、2回目が3750人(57.4%)となっており、高齢者のみならず、若年層への接種促進が求められている。また、感染拡大防止のための具体的な取組も検討中である。
一方で、町の財政問題も重要な議題に上がり、特に過去から続く赤字の詳細と今後の計画が問われた。町長は、収支の改善に向けた取り組みを進めているが、財政的に厳しい状況が続く今、その具体的な施策を町民に知らせることの重要性を認識するよう求められた。
また、町営保育所統合計画に関して、保育所利用者や職員からの意見聴取が行われていないことが指摘され、進め方に疑問の声が上がった。住民の声を反映した施策の実施が求められている。さらには、災害対策についても、特に大雨による影響や避難所運営の見直しが必要とされ、具体的な行動が求められている。
今後は、若者の定住促進や町内経済の振興を見据えた政策の実行、また、懸案事項の解決に向けた取り組みが不可欠である。町長や執行部には、町民の期待に応えるべく、協力的且つ柔軟な発想での施策推進が望まれる。