令和3年第3回綾町議会臨時会が、2021年3月29日に招集された。
この会議では、主に令和3年度の綾町一般会計予算が議題に上がり、昨年度否決された予算案の再提案について議論が行われた。出席した議員たちは、町長の説明に対して活発な質疑及び討論を展開した。
町長の籾田学氏は、前回の予算が否決されたことについて、「非常に重く受け止めている」と述べ、議会や町民の意見を真摯に受け止める姿勢を示した。特に、昨年の高齢者バス事業に関する発言については、議会からの附帯決議を無視したことを深く反省し、謝罪を行った。
籾田町長は、「今回の議案は、歳入に見合った予算として精査した」と強調したが、青木實議員は、この予算案に具体性が欠けていると指摘。彼は内容が全く同じであることを理由に反対を表明した。
一方、松浦光宏議員は、以前に反対したものの、町長の謝罪と意見を受け入れる姿勢に感銘を受け、賛成することを決断した。彼は、町民の声を重視するよう呼びかけ、今後の対応に期待を寄せた。彼は、「課長の意見を聴くと町長が述べたことから、今後に期待したい」と述べた。
賛成意見の中では、池田和昭議員も発言。「予算は通していただき、改善に向けた取り組みを期待したい」と強調した。彼は、町長が町民と密に連携し、課題解決に向けて努力する姿勢を求めた。議壇では、賛成側・反対側から次々と討論が続き、最終的に賛成が多数で可決された。
この結果、令和3年度一般会計予算は原案通り承認された。議長の日高幸一氏は、全ての議事日程を終了し、町長に挨拶を促した。閉会は午前10時02分とされた。