令和2年第3回綾町議会(定例会)が6月8日、町役場議場で開会した。
今回の会議では、議案第29号から第33号までの条例改正案が一括で議題に上げられた。特に、綾町税条例の一部改正については、新型コロナウイルス感染症に関する税条例が主な変更点とされ、町長の籾田 学氏が説明を行った。
説明によると、改正内容には固定資産税の課税標準の特例が含まれる。また、軽自動車税の環境性能割の非課税に関する部分では、その適用期限が延長されることも発表された。包括的な税制改正は、年度ごとの負担軽減を目的としており、特に中小企業が対象とのことだ。
さらに、議案第31号では重度障害者(児)医療費助成に関する条例の改正が審議された。この改正により、綾町では医療機関における外来診療の現物給付方式を導入することになり、対象者の負担軽減が期待される。町長は、制度の周知徹底についても言及し、住民への情報提供を強化する意向を示した。
次に、議案第32号及び第33号、国民健康保険及び介護保険条例改正案についても活発な質疑が行われた。特に橋本 由里議員からは、健康診査受診の促進や制度の周知について真剣な議論がなされた。また、次亜塩素酸水の使用に関する論議も行われ、教育委員会においては、安全性の確保が求められる点が強調された。
このほか、議案第36号の令和2年度一般会計補正予算についても説明され、新型コロナウイルス対策として、町民生活への影響を最小限に抑えるための支援策が盛り込まれることが報告された。特に、プレミアム商品券等の発行が経済対策の一環として位置づけられ、町民からの期待が寄せられている。
最後に、議事日程には新型コロナウイルス感染症対策等に関する意見書案が提案され、今後、国に向けた要望が強化される方針が示された。議会運営の透明性が求められる中、議員各自の意見が反映されることが期待されている。