令和元年第5回綾町議会は、6月21日に開催され、多くの議員が出席し、活発な議論が交わされた。
今回の議題には、町長の政策や給食費の値上げ、高齢者の生活環境改善、国民健康保険制度など多岐にわたる。
町長の籾田 学氏は、町政の150年の未来を見据え、町民にとって住みやすい環境作りを目指すと強調した。特に、町長が考える政策として、活性化協会の運営や任期のあり方について言及。活性化協会は、毎年約1億1千万円の委託料が支出され、赤字が続いていることも明らかにされた。が、今後は宿泊施設の運営を見直し、効率性を追求する方針を示した。
議員の松浦光宏氏は、給食費が値上げされたことによる保護者の負担軽減策として、町の補助が可能なのか伺った。町長は、国富町に比べると援助が少ないことを認め、未来志向で町の状況を改善する努力を続ける意向を表明した。さらに、高齢者の交通手段確保や、返納者への交通手段の提供について、町民の意見をもとに検討する姿勢を強調した。
また、橋本由里議員は、国民健康保険制度の課題を提起し、負担が大きく、引き上げが続いている現状について、町長に見解を求めた。町長は、国に対して削減を求めることは重要であり、法定外繰入についても前向きに考えていると述べた。
さらに、山田由美子議員が、北俣保育所閉鎖後の利用について質問し、教育資源の有効活用を求めた。町長は、将来的な学校設立なども視野に入れつつ、意見を集約する考えを示した。
最後に、ふるさと納税についての増田俊男議員の質問に、町長は、制度の見直しやコミュニティによる支援方法の検討を行い、積極的に寄附金を集める努力をする意向を表明した。
この議会では、多くの課題解決に向けて町民からの意見を取り入れながら、具体的な施策を推進していく意思が示され、今後の動向が注目される。今後も、透明性のある運営を行い、信頼される町づくりに向けて努力することが求められている。