令和2年第5回定例会が綾町役場議場で開会した。
議長の日高幸一氏は、沢山の条例改正と補正予算議案が提出され、議員に審議を求めた。出席議員は10名で、定足数は満たされている。会期は9月1日から25日までの25日間に決定した。
提案された重要議案の一つは、職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正である。町長の籾田学氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、防疫作業に従事した者への手当を新設するもので、従事した日ごとに最大4,000円の支給を提案している」と述べた。
また、綾町手数料条例の改正も説明された。この改正は、マイナンバー法の改正に基づき、個人番号通知カードの再交付手数料を削減するもので、予算の見直しも図る。
さらに、議案第43号についても議論が行われ、居宅介護支援等に関する基準の変更が提案された。これは、主任介護支援専門員の人材確保が困難なために、適用期限を2021年3月31日まで延長するものである。
令和2年度の一般会計補正予算も議題に挙がり、3億3,911万円が追加された。この補正予算は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業支援が主な目的である。
このほか、多くの特別会計の補正予算も提出された。国民健康保険特別会計や介護保険特別会計など、さまざまな議案に対し、議員からの質問や意見も相次いだ。
最後に、人権擁護委員の推薦に関する提案も行われ、谷口秀典氏の再任が求められた。彼は社会福祉協議会の職員として、これまでの活動において高い評価を得ている。
全体として、会議録と各議案の審議が進められ、多くの重要な課題に取り組む姿勢が示された。