令和4年第9回綾町議会(定例会)が12月6日に開催された。
会議では様々な議題が取り上げられ、町民からの質問が相次いだ。
その中でも特に高校生医療費の無償化について、松浦光宏議員が具体的な算出を求めた。この件に対し、町長の籾田学氏は、医療費支出予定額を約400万円と試算し、国保データとの関係性を示した。しかし、議員からは東京都など他都市の施策との比較がなされ、この町の後れについての指摘もあった。
また、災害時の防災協定に関する質問もあり、議員たちは緊急時対応の重要性を強調した。町長は、地元業者との連携について確実性を持たせる必要があるとし、協力体制の強化に意欲を見せた。
さらに、南俣保育所の今後については、保護者の意見を尊重したうえで慎重に議論を進めていきたいと述べた。事務担当者は、入所者数の減少が続く中で保育施設の統合を避けることは難しいとの意見をもらし、町長も議会での協議を踏まえて方向性を決定する考えを示している。
加えて、議会内で議長も含めた反対意見があり、保育所の運営を地域全体で支える方策の重要性が問われている。議会での意見交換は活性化してきているものの、町長の政治姿勢についてはまだまだ疑問の声が上がる状況だ。
さらに、就学援助やインフルエンザワクチンの助成に関する意見にも触れられ、町の支援が求められた。特に、インフルエンザワクチン接種に関しては、高齢者向けの補助と合わせて、13歳未満への助成も市民からの要望が高まっている状況だ。それに対し、町長は年度内の検討を約束した。
最後に、空き家の使用状況に関しては、260世帯が水道を閉めているとの報告があった。町が抱えるさまざまな問題を解決するためにも、今後の施策検討が急務とされている。