令和2年第4回綾町議会臨時会が令和2年8月11日、綾町役場議場にて開会しました。
本臨時会の主な議題は、新型コロナウイルス感染症に対応するための補正予算案です。
議案第40号に関する説明では、町長の籾田学氏がこの補正予算について「急を要する事業予算を計上させていただくものでございます」と述べました。
補正予算の歳入は、歳入歳出それぞれ9,675万7,000円を追加し、総額をそれぞれ56億2,996万7,000円とします。
また、小中学校のタブレット端末整備に向けた国庫補助金が計上されることが説明されました。
議員からは多くの質問が寄せられました。松本俊二議員は、自治公民館の環境整備について「非常時に重要な役割を担うが、支援が不十分ではないか」と指摘しました。
これに対し、町長は「急を要する案件を上げており、9月定例議会で新たな補正予算を提案する」と回答しました。
松本氏は続けて失業者支援給付金の詳細を求め、多様な生活支援ニーズに応じた施策を示す必要があると強調しました。
町長は「失業者の定義は現段階でまだ決まっていないが、支援の必要性を感じている」と言及しました。
橋本由里議員は、新型コロナウイルス感染防止策として、「事業継続と平行して、全体的な支援を考慮すべき」と述べ、特に飲食業以外の支援についても同様の検討を求めました。
また、福祉避難所としてのケアハウスの準備状況にも関心が集まり、福祉保健課長から「福祉避難所は、高齢者や障がい者のために設けられ、災害時のニーズに応えていく」と明言されました。
議会では、今回提出された補正予算に賛成する意見が多く、最終的には全会一致で可決されました。本臨時会は全ての議事を終了し、次回定例会の準備に向けた期待感が寄せられています。