令和4年第4回綾町定例会では、綾町河川をきれいにする条例やコロナ経済対策、高齢者の免許返納、民生児童委員活動、県道田代八重・綾線の通行止め問題など、多岐にわたるアジェンダが議論された。その中でも特に注目されたのは、河川に関する問題と高齢者支援の施策だ。
日髙憲治議員は、綾町河川をきれいにする条例の厳格化を求め、条例が他市町村と比べてどう位置づけられるのか、また現行の条例が実際に綾町の河川を守るための実効性があるのかと質問した。これに対し、町長の籾田学君は条例が全国的に見ても厳しいものであり、綾町とJA綾町間の公害防止協定も非常に厳しい条件を有しているとの見解を示した。また、事業者との公害防止協定についても言及し、制定から年数が経過しているため見直しが必要だと強調した。これにより、今後の環境保全に向けた取り組みがより一層重要視されることとなった。
次に、日髙議員は高齢者の免許返納に関する施策を取り上げ、交通事故を減少させるための支援策の拡充を要求した。また、免許返納者に対する交通手段の提供を提案し、その影響を議論した。町長は、交通事故の現状や返納者への支援策の重要性を認識しており、現行の施策に加え、新たな支援策を考慮する意向を示している。
さらに、県道田代八重・綾線の通行止めについても報告があり、町長はこれまでの経緯や今後の整備計画について説明を行った。特に、観光や交通における重要性から早期の復旧が強く求められている。
また、教育関連の質問では、民生児童委員や地域住民との協力による子ども支援の重要性が再確認され、地域の見守りネットワークを通じた支援体制についても言及された。綾町は今後、地域のつながりを強みとして、高齢者や児童に対する支援策を強化する方針である。