令和3年第2回綾町議会定例会が3月11日に開催され、議員はさまざまな課題に関して質疑を行いました。特に重要視されたのは、今年度の予算案編成に関連する議論です。
議員の松浦 光宏氏は、予算策定における優先順位や基準について質問しました。町長の籾田 学氏は、歳入に見合った歳出を基本として考えていると述べました。しかし、その具体的な方針や施策についての詳細が不足しているとの指摘があります。議会側からは、今後の町の方向性や財政健全化を考慮し、一律の削減目標に疑念が呈されました。
次に、議会でのワクチン接種オペレーションについても話題になりました。新型コロナウイルスワクチンの接種に向けて、町での取り組みが進んでいます。町民への接種意向については約7割が受けたいと答えているとのことですが、実施に際してのブレインストーミングが必要とされています。また、接種に必要な医療師の確保について懸念が表明され、専門医やボランティアの協力を得る重要性が強調されました。
議員の山田 由美子氏の日本語でも、野良猫の問題や地域コミュニティの回復について質問が繰り返され、地域猫活動の実施が求められました。市としても、猫の繁殖抑制策が提案されていますが、行動を起こすのに地域全体の合意形成が必須とされています。民間の協力も得て、町民の問題意識が高まることが期待されています。
さらに、地域における経済振興策も質疑の中心となりました。松本氏は、綾町における工芸品や観光資源の開発が進まない理由として、予算案の優先順位の設定の欠如を挙げました。特に、観光振興策に予算措置が取られていない現状に対する懸念が表明されました。
全体的な議論では、町が直面するさまざまな問題に対して、迅速な対応や助け合いの体制が求められ、また町民との対話を増やしていく重要性が再認識されました。今後の展開に期待が寄せられています。