令和2年第8回綾町議会(定例会)が12月9日に開かれ、町の各施策に関する一般質問が行われた。本会議では議員が町の教育行政や地域づくりに関する問題、特に町内学生支援金や本庄高校卒業生の就職問題について取り上げた。特に今回の学生支援金については、町内在住の学生に給付されるものであり、関心が集まった。
また、高齢者の生活環境についても言及され、地域の高年者クラブを通じて、グラウンドゴルフ施設の設置が提案された。これは、高齢者の健康促進と共に地域交流を図ることを目的としている。そのため、役場は高齢者とのつながりを重視した取り組みを進める姿勢を見せた。
一方、綾北川の水質汚濁問題に関しても、多くの議員から意見が寄せられ、町長はその解決が町民の重要な関心事であるとし、専門的な調査を交えた対策の実施を約束した。また、木森井堰の改修についても、住民の安全確保のため、早急な工事の必要性が強調された。
教育行政においては、いじめや不登校の実態についても質疑が交わされ、教育長は子どもたちの心のケアが重要であるとし、引き続き取り組む姿勢を示した。また、教育長の罷免問題についても周知されており、その動向に注視する意向が述べられた。
全体として、綾町議会は町民の日常生活や教育環境の改善を目指し、様々な議論を交わし、それに対する町長と執行部の真摯な姿勢が求められた。今後の施策が実効性を持ち、町民生活により良い影響を与えることが期待される。町長は、民間企業からの経営ノウハウを引き出しつつ、町の独自性を重視した運営を進める考えを示した。