令和4年第6回綾町議会定例会が9月13日、綾町役場で開催された。議題には、令和3年度決算についてや、インボイス制度導入に関連した意見が多くの議員から出された。特に、日高幸一議員の質問が目立つ。その中で、町長の籾田学氏は、令和3年度に実施できなかった新規事業について「執行できなかった施策はない」と強調した。
続けて、町長選挙に関する話題も取り上げられた。日高議員は「町長としてのリーダーシップ評価はどうか」と問いかけ、町長は「私の信念は、綾町の未来を考えることだ」と述べた。
また、宿泊3施設に関しても、トピカからの管理運営を委託された結果、現状の経営状況が問題視されている。日高議員は、草ぼうぼうの施設の現状を指摘し、町民が利用しやすい環境を整えることが必要だと主張した。これに対し、町長も「利用を促進し、黒字化を図る」と述べ、町の協力が重要との意向を示した。
一方、教育長の岩切康郎氏は、最近のヤングケアラーの件に関し「小中学校での見守り体制を強化している」とコメント。具体的には、教員等による心理的なサポートの強化や、必要に応じて福祉機関との連携を図る方針を示した。このことは、町民に安心感を提供する施策として評価される。
議会では、人口減少問題も取り上げられた。松本俊二議員は「綾町の人口が減少している実態に対し、町の取り組みが不足している」と指摘。町長は「過去のデータを分析し、今後の政策に生かしていく」と反応。
コロナ禍における経済対策についても、状況に応じた支援の必要性が語られた。特に、商工業者や観光業への手厚い支援が求められているが、町長は「国や県の動向を踏まえた上で、町として独自策を模索している」と説明。