令和2年第1回綾町議会は、3月17日に開催され、重要な議題が審議された。特に、令和元年度綾町一般会計補正予算第7号が重点的に取り上げられた。
会議では、町長の籾田学氏が一般会計補正予算の提案理由を述べる中、新型コロナウイルス感染症対策の重要性が強調された。この補正予算は、歳入歳出予算に713万5,000円を追加し、総額を46億9,856万1,000円とするものである。特に注目すべきは、コロナ対策としての公立保育所や民間保育園の備品整備が挙げられ、国からの補助金を利用する計画が進められている。
議員からの質疑では、橋本由里氏がコロナウイルスの影響を受けた観光業の収入減について質問した。町長は、宿泊施設「綾川荘」における約3,000万円のキャンセルによる影響を述べ、詳細な数字についてはまだ把握していないが、各商店の状況は聴取していく考えを示した。
さらに、学校の休業に伴う子どもたちへの支援についても議論が及んだ。教育長の日高和典氏は、図書館の開放や給食の提供についての取り組みを説明したが、子どもたちの健康や安全を最優先に考えているとの意見が出た。一方で、橋本議員は、情報発信の不足や相談窓口の呼びかけの必要性を訴えた。
総じて、今回の会議では新型コロナウイルス対応とその影響に対する議論が中心となり、議員達が地域の状況を理解しながら適切な対策を求める様子が見られた。適切な対処のための情報収集や地域の声を反映することが今後の課題として浮上している。