令和2年第3回綾町議会(定例会)が開催され、議員たちが様々なテーマに関して質問を行った。
特に、議員の山田由美子氏が提起した新型コロナウイルスに関する質問が目立つ。
山田氏は、「新型コロナウイルス対応の検証項目には、発生からの初動や感染予防対策、町民への広報などが含まれる」とした上で、さらなる対策を要望した。町長の籾田学氏は、「発生は未だ無いが、注意深く監視し続ける必要がある」としつつ、今後についての備えも強調した。
さらには、山田氏は感染拡大を防ぐための学校へのICT教育支援の状況を質問。教育長の日高和典氏は、「家庭におけるICT環境の整備状況が課題」とし、全家庭での実施状況についてのデータを示した。特に、438人が延べ利用したが、Wi-Fi環境が未整備な家庭があることに言及した。
また、各公民館での災害対応についても質問があり、ひとつの避難所に集中しないような工夫の必要が指摘された。町長は、「自宅が安全な場合は、無理に避難所に行く必要がない」と述べ、日頃の準備を促した。
さらに、SDGsについて議論が及び、町は持続可能な開発目標に向けた取組を行っていることが報告された。特に、町内での教育や環境保護に関する施策について成果があり、町民との共有が求められている。また、佐賀地域との連携も進めている。
最後に、臍帯血の保管についても話題が挙がり、議員が「将来を担う子どもたちのために、へその緒からの血液保管ができないか」と訴えた。町長は、「造血幹細胞の可能性を考慮し、地域での取り組みも必要」と答え、協力できる可能性を示唆した。
こうした議論を通じ、綾町が直面している課題や取り組みの重要性が再確認された。特に、新型コロナウイルスに対する町全体の対応が肝要であり、町民と行政の信頼の構築が進むことが期待されている。