令和4年第4回綾町議会の定例会が6月21日に招集された。
議事では、令和4年度一般会計補正予算や介護保険特別会計補正予算が討議された。その中で、特に注目を集めたのは、議案第35号の「令和4年度綾町一般会計補正予算(第1号)」である。この補正予算には、低所得者子育て世帯への特別給付金が盛り込まれ、ひとり親世帯に対して530万円が計上された。文教福祉委員長の橋本由里氏は、特別給付金が県や町の協力により実施されることを説明した。
また、福祉保健課の報告では、コロナ禍に伴う子育て支援の状況についても言及された。ひとり親世帯とそれ以外の家庭に対して異なった実施主体があることが明らかになり、特にひとり親世帯関連の支援が強調された。このため、今後の支援対象者への周知徹底が求められている。
次に、議案第36号「令和4年度綾町介護保険特別会計補正予算(第1号)」が審査され、全員の賛成で可決された。文教福祉委員長の橋本由里氏によれば、今回の補正は人材不足に対応するための増員が決定された背景があるという。高齢化が進む中で、介護業務が増加しているため、対応が急がれている。
三つ目の議題として、「令和4年度水道事業会計補正予算(第1号)」についても採決が行われ、可決された。児玉信委員長は給水タンクの増設及び災害訓練の必要性を示し、町民サービス向上のための措置が講じられるべきと訴えた。
また、「国民の祝日『海の日』を7月20日に固定化する陳情」が賛成多数で採択された。海の日を固定化する意義について、議員らは議論を交わした。そして、最後に「沖縄を『捨て石』にしない安全保障政策を求める意見書」については不採択が決まった。
これらの議案及び陳情の取り扱いを通じて、議員が地域の福祉や安全保障について真剣に議論する姿勢が浮き彫りとなった。特に補正予算に関しては地域住民の生活を直結する重要なテーマであり、今後の施策に注目が集まる。