令和3年第10回綾町議会が12月14日に開催された。
この議会では、人口減少対策や、高校生の通学補助の予算化などが議題に上がった。特に、綾町の人口減少は深刻で、町長の籾田 学氏は「人口は2021年12月時点で6852人まで減少し続けている」と説明した。これに対し、松浦議員は「町外へのPR活動も重要」と強調した。
続く一般質問では、COVID-19ワクチン接種に関する議論が続いた。特に、接種後の副反応や、接種券の配布状況についての質問があり、町長は「ワクチン副反応については未だ詳細な情報はないが、国からのガイドラインに従って進めている」と述べた。
また、育英会については、「たった8000万円では十分な支援ができない」との意見があり、町長は「町民が納得する支援を行う必要がある」と認識を示した。
さらに、陽性者の出た状況について登壇した松本議員は、緊急事態宣言後の対応や経済的支援策の必要性を訴えた。その中で「綾町では情報発信が不足している」との指摘もあり、町長はこれに対し今後の改善を約束した。
この他にも、町内での歩道管理や、社会福祉協議会の運営、公共施設の整備が話題に上がり、実績を問う議論が続けられた。特に現在の高齢化社会において、高齢者支援策の強化が求められているとの意見が多く見られた。
議長の松浦議員は、今後の財政政策についても言及し、「予算の透明性」というキーワードを強調した。最終的には、住民に寄り添った施策実施が必要であることを、多くの議員が共通して認識した経緯が見られる。
最後に、町民一人ひとりの意見を大事にしながら、次回は各課が持ち帰る課題を整理し、真剣に取り組んでいくといった結論に至った。今後も綾町が抱える問題について、引き続き町民全体で解決を図る必要がある。