令和3年第2回綾町議会定例会が12日に招集され、一般質問が行われた。議員らは、コロナワクチン接種の遅延や令和3年度の予算案、町水道設置問題などについて執行部に問いかけた。
特に、コロナワクチン接種については、児玉信議員が接種体制の変更や課題について質問をした。町長の籾田学氏は、ワクチンの配分計画を示し、4月26日の週に975回分が送られるとの見通しを述べた。接種にあたり、副反応防止のための会場準備に努め、必要な人員確保を進めていくと強調した。
令和3年度の予算案については、新型コロナウイルスの影響で税収が減少する中でも、事業の継続的な実施が強調された。町長は、厳しい財政状況の中、優先順位を考えながら必要な事業を継続する方針を示した。具体的には、5475万円を計上し、健康や教育分野への支出に焦点を当てることを明らかにした。これに対し、議員からは、町民が理解しやすい形での予算実施が求められた。
放課後児童対策についても議論され、現在多くの児童が児童館や保育施設を利用している状況に対して、町長は、全体の利用状況や今後の施策について説明した。特に、共働きの家庭を支えるために、児童館の充実が必要との意見が上がった。
また、町水道の設置についての質問では、井戸水を利用している地域の安全対策について議論された。週明けの会議で町長は、町民が安心して水を生活に使用できる環境整備が求められていると述べた。
このように、会議では町民の生活に直結した多様な問題について、正しい情報提供と対策が求められることが強調され、今後の対応に期待が寄せられる。この会議全体を通じ、町の将来に対する議員らの真剣な姿勢が伺えた。