令和4年第4回綾町議会定例会が6月9日に開催された。
今回の定例会では、令和4年度の一般会計補正予算、介護保険特別会計補正予算、水道事業会計補正予算が審議された。特に、一般会計補正予算については、歳入と歳出の両面でそれぞれ2億7108万5000円が追加され、総額は51億6908万5000円となる。
町長の籾田学氏は、この予算の主な項目について説明した。コロナウイルス感染症に対する対応として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を計上し、低所得子育て世帯への支援が強調された。また、児童福祉費補助金として751万6000円、社会資本整備総合交付金として2080万円が追加されることから、子育て支援や地域資源の活用に向けた姿勢が示されている。
議案第36号の介護保険特別会計補正予算は、歳入歳出それぞれ500万8000円の増額が提案され、歳入歳出総額は9億6300万8000円に達する。この増額は、職員の増員に伴うものであると説明されている。特に、高齢者へのサービス充実を志向することが町の重要な方針として浮き彫りにされている。
続いて、議案第37号の水道事業会計補正予算も審議された。この中で注目されるのは、老朽化した配水管の損傷対策である。町長は、震災時の対応として飲料水の供給を確保するべく、2トンダンプ積載型の給水タンクの整備が計画されていることを論じ、地域防災への取り組みを改めて強調した。
一方で、定例会では水上スキー連盟への補助金が廃止されることとなった。これまでの支出に対して町へのメリットが少なくなっていることが理由である。議員からはこの決定について、十分な話し合いがなかったのではないかとの指摘も出ており、町の新たな施策に対する議論が続いている。
最後に、陳情が2件取り上げられた。特に、「海の日」の固定化を求める意見書に対して、議会の意見が分かれる場面もあった。今後の審議や決定が注目される。
このように、今回の定例会での議論や決定は、綾町の今後の施策に対する重要な道筋を示すものといえる。また、議員たちの間での活発な意見交換は、地方自治の健全な運営を支える基盤となるであろう。