令和4年1月18日、綾町役場において、令和4年第1回綾町議会臨時会が開催された。
町長の籾田学氏は新年の挨拶にて、全国的に拡大するコロナ感染症の第6波について言及した。感染力が非常に強い状況で、手指消毒やマスクの着用が重要な感染対策であると強調した。さらに、自治公民館活動を通じて地域の絆を強化しながら、この困難な状況を乗り越える意義を語った。
議事では、まず会議録署名議員の指名が行われ、橋本由里議員と児玉信議員が選ばれた。その後、議会の日程が決定され、次に議案第1号、すなわち令和3年度綾町一般会計補正予算(第13号)について審議が進められた。提案理由として町長から、補正予算が歳入歳出ともに2億8,322万7,000円の増額を示し、総額が64億521万8,000円に達することが説明された。
この補正予算には、子育て世帯への臨時特別給付金や社会資本整備総合交付金事業など多岐にわたる事業が含まれる。特に、コロナウイルス感染症の影響を受けた住民税非課税世帯への支援が重視され、支給対象者に対して情報提供が行われる方針が示された。松本俊二議員から寄附金やその使途に関する具体的な質疑がなされ、町が直面する課題に対する真摯な取り組みが求められた。
もう一つの重要なテーマは、綾町のふるさと納税に関する戦略である。園田町長は、返礼品などの見直しが不可欠であり、寄附者の期待に応えるべく地域特産品の価値向上のために引き続き努力する意向を表明した。さらに、今後の無電柱化整備事業についても、電柱の撤去を以て街の美化や防災効果を高めるべく進行中であることが説明された。
採決では、議案第1号は全員賛成で可決された。今後、町が直面するさまざまな課題に対し、議会が一体になって対応する姿勢が求められるとの姿勢が再確認され、綾町の未来に向けた希望に満ちた一日となった。