令和3年第10回綾町議会(定例会)が12月15日に開かれ、議員による一般質問が行われた。その中で、特に注目を集めたのは児玉信議員の公民館活動に関する質問である。彼は自治公民館未加入の問題を取り上げ、地域文化の衰退や住環境に悪影響を及ぼしていると指摘した。さらに、行事の参加者不足を懸念し、次年度から町主催の敬老会の開催を提案した。
その質問に対し、町長の籾田学氏は、公民館長と連携し、加入促進活動を行っていると述べた。また、新型コロナウイルスの影響で中止となった行事の復活に向けて、データの保存や地域活動の支援に努める意向を示した。これに対し、児玉議員は、綾町の自治公民館が早くから制度化されたモデルであることを強調し、加入促進が求められていると述べた。
別の議員、山田由美子議員は、災害に強い町づくりについて質問。防災マップの内容や避難所の不足について懸念を表明した。町長は、地域防災推進の重要性を強調し、自治公民館が災害時の重要な役割を果たす必要性を訴えた。この他にも、近隣の河川の水質状況及び生物異常についての質問も飛び出し、環境問題への対処が次々と議論された。
また、教育関連の質問も数多く挙げられ、特にいじめの定義や不登校の状況について教育長がその取り組みを説明した。根本的には、未然防止と早期発見が重要であり、関係機関との連携を強調した。
冷静な議論の中で、議員たちはいかに町民に対する影響を軽減し、地域社会をより良くするかを模索していた。これにより、今回の議会は単なる質問や答弁の場ではなく、綾町の未来に向けた対話の場としての役割を果たしていることが明らかとなった。町行政としては、今後も議会との連携を強化し、町民の期待に応える方向で施策を進める必要がある。特に、地域自治やコミュニティの強化が求められていることを、議会メンバーはサポートしていく意義を感じ取った。