令和元年第5回綾町議会定例会が6月18日に開催された。「綾町長、籾田学氏の就任に伴う所信表明や、議案の審議が行われた」と伝えられている。
特に注目を集めたのは、町長の所信表明において示された「行政の信頼回復」と「財政の立て直し」が挙げられる。これは、「徹底した情報公開を行う」と強調し、行政が示す資料の正確性の向上を目指す姿勢が表明された。「それに加え、農畜産物総合価格安定基金に関する公金横領事件について責任を追及し、各生産者に全額返還を約束した。」と町長は語った。
また、町長は「未来に希望を感じられる町」を実現するため、若者を町に呼び込む施策を強調した。若者の希望を地域に与えるため、商業や観光の活性化に注力し、町民の所得向上を掲げた。「これらの施策により、皆が安心して生活できる環境を整える」との言及があった。
続いて、議案として提出された「職員の勤務時間、休暇について」や「一般職の職員の給与に関する条例の改正」が審議された。「働き方改革の一環として、職員の時間外労働の上限を制限することが必要である」と述べた議員の意見もあり、議案は総務委員会に付託された。
特に「綾町国民健康保険税条例の改正」については、税率引き上げの必要性が強調され、「医療保険に関連する税率を引き上げることで、地域の健康保障を維持していく」との見解が示された。これに対して議員からは、「町民の負担が増えることについてどう考えるか」という質問が寄せられ、町長は「財政状況を踏まえた上で最低限必要な税収を維持しつつ、町民の生活を守る考えを示した」と回答した。
このほか、「綾町介護保険条例の改正」が議題に上がり、より多くの低所得者が恩恵を得られるような制度作りの姿勢が強調された。町民は、これを契機として、地域の生活の向上につながることが期待されている。