令和4年6月14日、土佐市議会は第2回定例会を開催し、地域公共交通とコミュニティセンターの重要性が議論された。
何より、ドラゴンバス運行やデマンドタクシー導入が市民の移動手段に与える影響について、活発な意見交換が行われた。
8番議員の野村昌枝氏は、新型コロナウイルスの影響から公共交通機関が厳しい状況にあると指摘し、特に県中部の公共交通環境が重要であると強調した。加えて、地域の足を守るためにどのような戦略を取るべきか、それに伴う税負担について議論する必要があると述べた。
市長の板原啓文氏は、ドラゴンバスを朝倉駅まで運行する提案に対し、利便性向上には賛同しつつも、運営上の課題や既存の事業者との競合について慎重な姿勢を示した。また、デマンドタクシーについては、地域のニーズに見合う調査や研究が重要だと述べた。市民の生活を支える交通網の再構築は喫緊の課題である。
さらに、4番議員の山脇義英氏は、高石地区のコミュニティセンター建設について長年の署名活動を経て、同地区にとって必要な施設であると訴えた。市長は、その重要性を認めながらも、厳しい財政状況を理由に具体的な計画を示すには至らなかった。
消防団の処遇改善についても議論された。山脇氏は、地域防災に尽力する消防団員の重要性を再確認し、その給与や出動手当について改善が求められると訴えた。
消防長の横川宏二氏は、現在の消防団員の参画状況を説明しつつ、他市町との報酬比較についても触れ、今後の改善策について模索していく考えを示した。
議会は、これらの課題に対してコミュニティの必要性や地域交通を再考する意義を共有し、次回の会議での報告や進展を期待する姿勢を見せた。