いの町の令和5年第4回定例会では、議員から多岐にわたる重要な質問が寄せられた。特に、障害児・者支援とひとり親家庭への支援体制が主な焦点となった。
16番の池沢紀子氏は、障害児・者支援について、親の不安に寄り添う姿勢を求めた。親亡き後の暮らしや、有効な支援のための情報提供が重要であることを強調し、「障害がある子どもたちが安心できる生活環境」が求められていると訴えた。
また、ひとり親家庭への支援体制に関しても言及した。「町内のひとり親家庭の実情を把握し、適切な支援を提供することが重要で、地域の支援機関との連携が不可欠である」と主張した。これに対し、教育長の黒瀬氏は、必要な支援の拡充に向けて取り組む意向を示した。
学校と地域の在り方についても大きな議論が交わされた。教育長は、地域住民と連携しながら子どもたちを見守ることが重要であると述べ、これまでの取り組みに感謝の意を示した。しかしながら、地域に傷ついた記憶が残る中で、子どもたちの成長に寄与するための新たな地域連携の必要性が強調された。池沢氏は、地域の人々が教育の重要な部分を占めるとも指摘し、地域の尊重と感謝が必要であることを示唆した。
中学校の部活動の環境整備に関しても注目された。宮脇教育次長は、拠点校方式の導入を含んだ地域連携の計画策定に向けた協議の進捗を報告し、教育の充実に努める意欲を示した。一方、池沢氏は具体的な提案が求められており、さらなる議論が必要であると述べた。
仁淀病院の運営(経営)についても議論が白熱した。町長の池田牧子氏は、医師不足や財政健全化に向けた継続的な取り組みが重要であると認識している。特に、医師確保のための施策として、派遣要請や医師紹介会社を活用することが必要であると述べた。また、財政運営についても、人口減少による影響を受ける現状を踏まえ、議員からの指摘にもとづく適切な判断が求められているとの見解を示した。
以上、様々な角度からの議論を通していの町議会は、地域住民のニーズに応えるための施策に引き続き注力していく所存であると繰り返し確認された。