いの町議会は、令和5年第4回の定例会を開催した。この日は様々な重要なテーマが討議されたが、中でも特に注目を集めたのが、地下水利用と偕楽荘調理業務に関する案件であった。
まず、地下水利用について、森 幹夫議員は3回目の質問として、地域資源である地下水を活用し、いの町をブランド化する必要性を訴えた。彼は愛媛県西条市での成功事例を引き合いに出し、地下水くみ場の設置の具体的な進捗を求めた。高知県内における類似の取り組みが盛況であることから、この案件が地域活性化に寄与することが期待されると述べた。
これに対し、池田町長は、地下水の調査を令和6年度に予算を計上する方向で検討しており、結果次第では具体的な活用策を模索していくと回答した。彼女は、紙の博物館内に地下水利用の拠点を設けることができれば、観光にも繋がると強調した。
次に、偕楽荘の調理業務に関する質問では、森本議員が直営方式による給食の質への懸念を示した。特に、来年1月に予定される新しい給食システムに対して、生の食材を使った温かみのある給食の提供の必要性を訴えた。町長は、職員の調理員に関する応援体制についても言及したものの、今後の運営体制に関する具体的な計画には不透明な部分が残された。
この他、様々な議題が取り上げられたが、特に健康や福祉に関するビジョンは議員から熱心に求められていた。多くの議員が掲げた具体的な施策は、町の将来に向けた望ましい方向性を示しているようである。特に、教育環境の改善や障害児に対する支援のあり方については多くの意見が交わされ、今後の施策に期待が寄せられている。
また、交流の促進の観点として、近隣市町との連携や具体的な協力体制の構築も重要視されている。これにより、地域の資源を最大限に活かしながら、持続可能な発展を目指すことが可能となると町長は語った。
以上のように、本日のいの町議会は、地域課題に真摯に向き合い、多様な意見が交わされた。今後の施策実現に向けて、住民がより良い生活を送るための努力が続けられることが期待される。