令和3年第4回土佐市議会定例会が12月6日に開催され、議題として「運転免許証自主返納支援」の強化に関する質疑が大きな焦点となった。
議会では、10番の中田勝利議員が運転免許証の自主返納支援について質問し、高齢者の交通事故防止対策の重要性を強調した。中田議員は、平成25年以降の支援体制の変化を問うとともに、過去数年の運転免許証返納者数について質問した。市民課の嶋崎貴子市民課長は、現行支援制度について、交付手数料の助成額を増額したと述べたものの、圧倒的な需要に対して十分に応えられているかという点に関しては、改善の余地があると認めた。
中田議員は、他自治体の返納支援と比較し、土佐市でのさらなるサポート体制の必要性を訴えた。市長の板原啓文氏は、民間事業者と連携しながら地域交通の整備が必要であるとしつつも、当市の財政状況では今すぐのサービス充実は難しいと説明した。
次に、議会では新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種に向けた準備体制や、市民への情報提供の重要性についても議論が交わされた。健康づくり課の合田聖子課長は、ワクチンについて不安視する市民に向けた説明を行い、接種状況の円滑な実施に向けて体制を整えていると答えた。
さらに、「児童・生徒の戸波総合市民センター利用について」も討議され、同センターの活動が地域の子供たちに与える影響について話し合われた。市民センターの田村真一所長は、施設の利用状況や行事について報告し、地域とのつながりを強化する施策を今後も続けていく意向を示した。
この他にも、次期医療計画における市民病院の役割や、地域交通に関する重要な議題が扱われ、議員たちが市民の声を代弁する努力を続けている様子が伺えた。土佐市の将来に向けた議論は、今後の施策にどのように反映されるのか、注目される。