令和2年第1回土佐市議会定例会が、3月3日に土佐市議会議場で開催された。
市長の板原啓文氏は冒頭、新型コロナウイルスに対する市の対応状況を説明した。感染者が日本国内に増加している中、土佐市では対策本部準備会を設置し、緊急の情報収集を行い、必要に応じて対策を進める考えを示した。
また、議案第1号として「土佐市行政振興計画基本構想の策定に関する条例の制定」について提案された。この規定は、土佐市の行政運営の指針となるものであり、市の総合的計画として重要視されている。市長は「長期的な展望を示すために策定が必要」と強調した。
会期決定の件では、議会運営委員長の浜田太蔵氏の報告に基づき、会期が3月3日から17日までの15日間に決定された。特に、重点的に審議されるのは17件の条例案、9件の行政案、15件の予算案である。これにより、各議案は各常任委員会での審査を予定している。
特に、市役所の新庁舎整備についても報告された。新庁舎の建設は、地域の行財政改革に寄与し、効率化を図る上で重要な位置付けである。市長は「令和4年度中の完成を目指す」と述べたが、財政状況に関しては厳しさが続くことも言及した。
さらに、幼児教育・保育の無償化に伴う幼稚園の副食費助成についても言及された。今後は元々対象外であった幼稚園に対する助成が行われることとなり、市民からの要望を受け入れる方針が示された。市は子育て支援策の強化を図る方針である。
最後に、議案第2号から第34号にかけての予算案なども提案され、次回会議には具体的な質疑が行われることになる。