令和5年9月4日、土佐市議会の第3回定例会が開会された。
出席した14名の議員は、今期定例会の議案審議を行うために集まった。
日程では、まず議事録署名議員の指名が議題に上がり、4番の山脇義英氏、9番の浜田太蔵氏が選ばれた。その後、会期決定の件が議論され、途中の休会を含む全17日間の会期が承認される。
会期中の具体的な日程としては、初日には市長から提案理由説明が行われた後、議案1号が委員会付託され、質疑を省略して即時の分離議決が承認された。議会運営委員長の浜田太蔵氏は、会期中の進行予定を伝える中で、質疑や一般質問の通告についての詳細も説明した。
市長の板原啓文氏は、定例会における複数の議案を紹介し、新居地区観光交流施設に関する協議の経緯を報告した。3者協議を通じて問題解決を図ってきたが、NPO法人側からの参加辞退があったことも言及し、今後の進展に期待が寄せられた。
また、土佐市立小中学校適正配置計画についての説明があり、保護者向けの説明会が実施された結果、様々な意見を踏まえ今後も丁寧な説明と合意形成が必要との見解が示された。
続いて、宇佐、みのり、高石保育園統合に関する新園舎建設の進捗も報告された。土地の調整および設計に向けた業務が進む中、地域説明会の実施も計画されている。また、こばと保育園の分園化については、いったん見送る方針が伝えられた。
ファミリー・サポート・センター設置の準備や自治体デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進についても情報が共有され、特にデジタル化に努める重要性が強調された。
新型コロナウイルスワクチン接種の進捗も説明され、特に高齢者や基礎疾患を有する方々への接種の重要性が訴えられた。市では5月からワクチン接種を行い、今後新たなオミクロン株対応ワクチンの接種を開始するための準備を進めている。
次に、ふるさと納税の運用状況が報告され、4億4,583万2,183円の寄附金があり、うち1億9,566万9,279円をまごころ応援基金に積立てていることが確認された。
最後に、各種議案の内容が発表された。議案のうち、監査委員の選任や印鑑条例改正、学校医等の補償条例改正が含まれ、議案審査は円滑に進んでいくと見込まれている。今後の審議は11日に再開される予定で、議会全体として議案に対する質疑が重要視されているとのことだ。
以上の報告を受け、議員たちは市の施策への理解を示し、次回の会議にそなえて協力を約束した。