令和5年第1回土佐市議会定例会では、多くの重要な議題が取り上げられた。
浜田太蔵議員は部活動の地域移行について、土佐市の対応を問うた。これに対し、市は地域コミュニティとの連携を強化し、部活動を円滑に移行させる方針を示した。ただし、具体的な進捗状況については今後の課題として残されている。
また、青龍寺道の継続調査についての質疑もあり、調査結果に応じた今後の施策について議論された。中田勝利議員は帯状疱疹ワクチンの接種公費助成について提案し、住民の健康増進への取り組みを強調した。これに続き、仁淀川及び河口の安全性に関する質問がなされ、土佐市としては河川管理の徹底が求められている。
所紀光議員は人口減少と高齢化の問題について言及し、単身高齢者増加に伴う家庭の自己解決能力の低下や地域社会のコミュニティ機能の低下が懸念されている。市はこの現状を重視し、対応策を具体化する必要がある。
宇賀裕生議員は、土佐市農業振興の奨励金措置についても触れ、地域農業の振興を図る施策の実施を求めた。さらに、次年度以降の産業活性化について議論があり、森林整備や鳥獣対策など総合的なアプローチが必要とされている。
大森陽子議員は、松尾山のタチバナ群落の保護と観光資源としての活用について訴えた。その一環として観察・作業道の整備も提案され、地域の自然環境保全と観光の両立を模索する姿勢が示された。
最後に、村上信夫議員は津波対策について尋ね、仁淀川への遡上や避難計画の重要性が再確認された。本議会では多くの議題が議論され、土佐市の今後の施策に対する市民の期待も高まっている。