令和4年第3回土佐市議会臨時会が実施された。
議会では、台風4号による豪雨災害が報告され、市内各所での被害状況が伝えられた。市長の板原啓文氏は、7月5日未明の大雨により、床下浸水や農作物に影響が出たと強調した。
特に、床下浸水は5件確認され、農作物ではメロンやピーマンなどが被害を受けた。また、土木被害は77か所に及び、市の施設や公共インフラにも影響が出ている。市長は早急な予算措置が必要だと訴えた。
今回の臨時会では、議案が3件提出され、いずれも可決された。議案第1号は「財産の取得について」で、宇佐地区高台整備事業のための土地取得の議案であった。26名のうち、24名との仮契約が完了したため、本契約の締結を議会に求めた。
次に、議案第2号および第3号は、令和4年度の一般会計補正予算である。新型コロナウイルス感染症に対応するため、国からの交付金を活用して物価高騰や原油高、肥料価格の高騰に対処する事業が計画されている。特に、学校給食費や保育施設への支援が盛り込まれている。
議案についての質疑も行われ、村上信夫議員はプレミアム商品券の発行部数と混乱防止策について質問した。同課長の矢野康孝氏は、発行総額は2億円で、4万冊を発行予定であると説明した。さらに、世帯ごとに引換券を郵送し、混雑緩和に努める考えを示した。
市長は、議案が慎重に審議され、承認されたことに感謝を述べた。新型コロナウイルスの感染状況も踏まえ、今後の経済活動へ影響を考慮した対応を強調した。市内の経済回復に向け、引き続き市政の運営を進めていくとしている。感染の現在の状況では、感染率が高まっており、引き続き、市民には感染対策を呼びかけている。